学生の頃、クラブの後輩で「かわいいな~」と思ってた子と付き合うようになって、いきなり言われた事。
「私、男性恐怖症なの」
話を聞くと、彼女は幼い頃に父親にキスをされた記憶があり、それが自分の中で「嫌悪の記憶」となったようだ。(父親にはよく暴力を奮われていたらしい。)
はじめて付き合った人とキスをした時、その嫌悪の記憶がよみがえってきて、好きだった人が急に遠くに感じられて、結局別れたらしい。
「だから、あなたのことを嫌いになりそうで怖い。」
自分は独り暮しだったので、たまに彼女が泊まりに来ることがあったけど、同じ布団で寝ることはあっても、彼女と性的な接触は一切無かった。
そんなこんなで付き合い出して2ヶ月ほど経ったバレンタインデー。
彼女が泊まりに来て、いつものように布団に入ったら、「今日は挑戦してみる。」
とはいっても自分もかなり惚れていたので、嫌われるのは怖い。
お互いに恐怖との戦いだったと思う。
真っ暗の部屋のベッドの中、二人が向き合って、少しずつ少しずつ顔を寄せていった。
お互いの顔が鼻がくっつくぐらいまで近づき、唇と唇の距離が後1ミリのところまで来たとき、自分はこう言った。(ちなみにこの間約6時間。外はもう明るかった。)
「最後は自分で決断して。」
思いきって唇を寄せてきた彼女。自分は彼女を抱きしめた。そして長いあいだ唇を重ねつづけた。
そして二人がはじめてのキスを終えたときの彼女の幸せそうな顔は今も忘れられない。
それから、二人で授業サボってずっとキスしてたなぁ・・・。
もう6@`7年ぐらい前の話。その彼女とは結局別れたけど、初めてしたエッチよりも、初めてのキスの方が鮮明に今でも覚えている・・・。